2011年3月23日水曜日

相信希望

18日に台湾の台北において東日本大震災の被災者支援の為に、台湾メディアと赤十字会が合同でチャリティーイベントを開き、4時間半の間に約7.8億台湾ドル(約 21億円)の義援金を集めた。このイベントには馬英九総統夫妻や日本からは中田英寿氏とジュディー・オングさんも寄贈品を持って駆け付け、200人もの芸能人が参加して募金を呼びかけた。中には iPhoneのOEM製造会社として有名な鴻海精密工業の郭台銘会長が個人で 5億円もの寄付をしたという話も流れている。更にイベントの番組終了後も個人、企業、団体からの寄付の申込が後を絶たず、22日の4日間で合計は何と倍の41億円にも達した。

この金額は、台湾の人口が約 23百万人で日本の人口の128百万人はその5.5倍となるから日本に置き換えると225億円にもなるものである。果たして逆の立場であれば日本が台湾の為にここまでの義援金を集める事が出来るであろうか大いに疑問である。もとより日本政府は常にあらゆる局面で中国政府の横槍によって台湾には冷淡で何かと不義理をしてきている。有名な話としては1999年の台中地震の際に援助隊を派遣しようとした日本政府に対し「台湾は中国の領土だから、日本から台湾への援助は中国政府を通せ」と中国政府が注文を付けた事だ。当時は自民党政権だったので、こういう馬鹿げた話の相手はしなかったが、今はあの尖閣での「中国への配慮第一」の民主党政権だ。

今回は台湾側が前回の恩返しとして地震発生後即座に救援隊の派遣を日本政府に申し入れたが、菅政権は「中国の援助隊より先に来られたのでは中国の面子が立たない」としてであろうか、何と台湾隊に2日間もの待ちぼうけを食らわしたのだ。漸く台湾の援助隊が羽田に到着出来たのは中国の援助隊が到着した13日の翌日、災害発生後3日目の14日の事である。しかし、こういう菅政権の非礼な仕打ちにも拘わらず、本国台湾では台湾国民が全土を上げてのチャリティーイベントに応じ巨額の義援金を集めてくれたのである。まさに感動感激である。

更に問題なのは、こういった人道的で本当に心温まる義援金の事について産経以外の主要メディアは一切報じていない事である。事実、これを私が知ったのはTwitter上で勝間和代氏が「日本のテレビで全然紹介されないので是非拡散ご協力を。台湾の皆さん熱すぎます!!! 【台湾総統も参加、4時間半のチャリティー番組で義援金21億円】 http://goo.gl/QCF1i 実際の放送→http://www.youtube.com/watch?v=riGtH4BKX1Y(全文そのまま)と19日にツイートしてくれたからだ。因みにこのリンクされたサイトはマイクロソフトと産経デジタルが共同運営しているinternet newsのMSN産経ニュースのサイトである。

確かにこれ以外の主要メディアは一切報じていない。中国政府の日本の報道機関への規制管理は見事なものであるが、日頃国内では「報道の自由」を大声で叫びながら、外国政府の干渉を簡単に受け入れるメディアもメディアである。これが、昨日の「あらためてTwitter」で述べた通り、既成メディアの終わりを暗示する実態だ。もうこうなれば、我々普通の常識を持つ国民は勝間氏の様な良識的なツイートとブログとYouTubeさえあればそれで良い。Twitterは様々な面で既成メディアを更に駆逐して行くであろうから。

最後に読者の方には上記のYouTubeの番組内容を是非見て頂きたい。特に最後は沖縄の歌「花」を曾心梅という人気歌手が日本語で歌っている、いつもと全く違うスッピンのジーンズ姿で。こういう時の心と姿は日本人と同じなのだ。
http://www.youtube.com/watch?v=-DeoQnX5Hfg&feature=related
テーマ曲「Believe 相信愛」の YouTube動画はこちら。http://www.youtube.com/watch?v=-ifRqFhQ4Dc

相信希望!熱血援日!日本加油!

1 件のコメント:

  1. 地震が日本を襲った時、台湾の大統領マー・インチウは2,500万円を日本に寄付すると公表したが、その額は十分ではないとしてすぐに国内から激しい批判を浴びた。その後、寄付金の額は上がり3億円(まだ十分ではない額)となったが、台湾の人々の批判は決して止まなかった。
    これは大統領マー・インチウと彼の率いる中国国民党は中国寄り、反対に台湾の人々は日本に友好的であるためだ。それに加え、我々は台湾で起きた921地震の時に、日本が温かな素晴らしい手助けをしてくれたことを決して忘れない。台湾ではこのTVチャリティーイベントが開催されるのが待ちきれず、イベントのずっと前からも自分たちなりのやり方で日本をサポートしている。
    私はだた「台湾政府は信じないで。でもどうか台湾の人々は信じてください。日本は我々の親友です。」と伝えたい。

    空腹を感じる時の私の体は津波の被害者とともにある。
    私の悲しむ心も被害者の彼らと一緒。
    食事の前、就寝の前には祈りを。
    私は日本がこの災害から必ず復興すると確認している。なぜなら日本人は立派な尊敬出来る人たちだから。
    だから私はここから日本人の皆へ幸せを祈ります。
    頑張れ!

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