2011年1月29日土曜日

米国西海岸 Korean事情 (2)

米国ではゴルフは子供から老人まで誰もが楽しめる安くて手軽なスポーツであり、普通のゴルフ場では日本の様に上着を着て来いとか、半ズボンには長いストッキングをはけとかといった馬鹿げたルールはない。そんな中でゴルフ場では Koreanと一緒にプレーする機会も多くなる。ゴルフ場で会う彼らは概ね我々にはすこぶるfriendlyで、あのロス近辺の高速道路沿いにある「独島(竹島)は韓国領」という派手な看板の事などはすっかり忘れさせてくれるのである。


ある日の早朝ゴルフで日本の大学院で勉強した事があるという KoreanのLさんと二人で回る事となった。彼の外見は人の良さそうな素朴な感じで控え目であり、韓国から来てまだ 2-3年との事であった。スタートして2ホールめあたりから、我々の後ろに一人だけでプレーしている米人が追いついて来る事に気付いていたので、次でパスさせようかなと思っていたところ、突然その男から大声で「早くしろー」のどなり声。我々は二人とも中級であろうからプレーはサクサクと進み決してスローではなかった。しかし、我々が早朝の一番目であった為に先を越された後ろのオヤジはイライラしていたのであろう。この怒鳴り声はあきらかにマナー違反である。

まあ我々であればこの状態では後ろをパスさせるのは当たり前なので、無視するかあるいはこちらに非がなくとも穏便に軽く手を上げてかわすというところかも知れない。しかし、この一見控え目で人の良さそうなKoreanの若者は違った。我々がカートに乗るやいなや、コースを一気に逆送したのである。そしてこのオヤジに対し決して流暢ではない英語で「我々は決してスローなプレーはしていない」と猛然と抗議。その怒り方たるやそれまでの控え目さとのギャップには驚くばかりの勢いであった。この勢いと呼吸に押されてか、そのオヤジは直前の怒鳴り声トーンを一転させて、我々に声を落として謝罪したのである。その後、この若者は何事もなかった様に元の控え目な態度に戻り、我々はこの後ろのオヤジをパスさせる事もなくプレーを続けたのである。

日本人と韓国人、外見やしぐさは似ているが、どうも mentalityでは韓国人の方が主張のぶつかり合うこの米国社会にはより適合しているのやも知れない。

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